個人的には好きでした。たまに読み返してます。
ただ、おすすめできる人と、できない人に分かれました。
イケメンのエロが見たい人にはおススメします。
逆に、感動したい、切なさを味わいたい人にはおススメしにくいです。
そこらへんの感想を書いていきます。
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おすすめする人
おすすめする人は2パターンです。
- イケメンを愛でたい人
- エロが読みたい
イケメンを愛でたい人
「拾った男は悪魔」は、イケメンがイケメンです。
どういうことかというと、イケメン度合いを文字で書かなくて良いということです。
例えば、画力が低めの漫画の場合は、
- キャプションで「学校一のイケメンで」と入れる
- モノローグで「顔がきれいだなあ」と入れる
- セリフで「あの人イケメンだよね」と言わせる
・・・などしないと、イケメンだと伝わらない場合があります。
個人的には、イケメンは描くのが難しいのかな?と感じます。
例えば、
- 絵がデフォルメで、イケメンというより可愛く見える
- 中性的すぎて、イケメンというより女性っぽくに見える
- 描き分けが小さく、他キャラと比較して、特別イケメンに見えない
・・・などです。
漫画の中でイケメンと言われていても、自分がイケメンだと感じない場合、脳内変換する必要があります。
私は、脳内変換が必要な漫画を読んでいると、ふとした時に冷めることがあります。
しかし「拾った男は悪魔」は文字ではなく、絵でイケメンを表現しているので、脳内変換する必要がありません。
そのため、違和感なく読み進めることができました。
さらに「拾った男は悪魔」の良いところは、イケメンの中でも、「美形」を表現していることだと思います。
「拾った男は悪魔」は、攻めが美形という設定です。
そして、美形を表現するために、対比表現を使っています。
そのため、受けは可愛らしい顔で描かれています。
受けが可愛いことにより、攻めの方は、中性的な顔なのに、男らしさが引き立ちます。
その結果、ただのイケメンではなく、美形に見えます。
よって、イケメンを愛でたいからBLを読んでいる人には、この漫画はおススメできます。
エロが読みたい人
この漫画はエロが良かったです。
受けの「エッチを嫌がる←→快楽に溺れる」のバランスが良かったです。
「拾った男は悪魔」の設定的に、受けは不可抗力で気持ちよくなってしまいます。
私は、受けがあまりノリノリだと冷めちゃいます。
かと言って、レイプなど、受けが本気で嫌がっているのも、読んでいて気分が悪くなってしまいます。
そのため私は、「エッチを嫌がる←→快楽に溺れる」のバランスによって、エッチシーンを楽しめるかどうかが分かれます。
「拾った男は悪魔」の設定にあるように、不可抗力で気持ちよくなってしまうという流れは、個人的にとても好きです。
「拾った男は悪魔」のエッチシーンでは、受けが戸惑っている様子を、とても楽しめました。
おすすめしない人
おすすめしない人は2パターンです。
- ドラマチックな恋愛が読みたい人
- 恋愛以外部分の展開も楽しみたい人
ドラマチックな恋愛が読みたい人
BLにドラマチックな恋愛を求めている人には、「拾った男は悪魔」は合わないかもしれません。
理由は2つあります。
- 恋の障害が軽い
- 好きな理由が軽い
「拾った男は悪魔」はどちらかというと、ライトでさらっと読める漫画です。
例えば、ライトではなく逆に、精神力を持っていかれるような、読み終わって何か考えさせれられるような、ドラマチックな恋愛には、以下のようなものがあると思います。
- 格差を乗り越えて好きになる展開
- エリートと落ちこぼれ
- 陽キャと陰キャ
- 社会人と学生
- トラウマやコンプレックスを乗り越えて好きになる展開
- 過去、恋人に浮気されて、人を好きになることを怖がっている
- 自分に自身がなく、人から好かれる訳がないと、恋愛を諦めている
- 人より自分が好きで、恋愛する気がない
上記のような展開だと、好きの強さを感じやすいです。
しかし「拾った男は悪魔」は、恋の障害に悩む姿や、好きになった理由が、あまり深く描かれていません。
恋愛以外の部分の展開も楽しみたい人
「拾った男は悪魔」は、「悪魔」と付いているので、恋愛以外にも、ファンタジーな物語を期待している人もあると思います。
しかし「拾った男は悪魔」は、あくまで主人公二人の恋愛を描いている漫画です。
例えば、下のような展開はありませんので、あしからず(笑)
- 人種が違うことに対する葛藤を乗り越える展開
- 悪魔(インキュバス)の生態の謎に迫る展開
他作品との違い
イケメンのエロを楽しみたいなら、「拾った男は悪魔」はおすすめです。
そこで、イケメンのエロを楽しめる他の漫画と比較していこうと思います。
イケメンといっても、様々な系統があり、人によって好みが分かれます。
「拾った男は悪魔」はイケメンの中でも、美形を愛でられる漫画です。
私が個人的に思う、美形のエロを楽しめる「拾った男は悪魔」以外の漫画は↓これです。
「香る獣」著者:飴シロ
- 美人な攻めと可愛い受けという組み合わせは「拾った男は悪魔」も同じ
- 「拾った男は悪魔」の方が、受けが気持ち良さそう(笑)「香る獣」はちょっとレイプっぽくて、受けがかわいそうになるかも
- ストーリーの軽さは同じくらい
「自給自足で何が悪い!」著者:いつきまこと
- 登場する美形キャラはモード系?「拾った男は悪魔」の方がキレイ目。
- ストーリーの重さは同じぐらいだが、「拾った男は悪魔」の方がややストーリーが軽い
- 「拾った男は悪魔」の方が、展開の盛り上がりが少ないかも
「シークレット×××」著者:日ノ原巡
- 登場する美形キャラはエレガント系?「拾った男は悪魔」の方が雄みがある
- ストーリーは、「拾った男は悪魔」の方がやや軽い
- 「拾った男は悪魔」の方が、展開の盛り上がりが少ない
「ネオンサイン・アンバー」著者:おげれつたなか
- 登場する美形キャラはさわやか系とギャル系?「拾った男は悪魔」の絵柄の方がややデフォルメされている
- ストーリーはこの中で一番深く、「ネオンサイン・アンバー」と比べると、「拾った男は悪魔」の方はとても軽く感じる
- ちなみに、「ネオンサイン・アンバー」を読んで、私は感動して泣きました
読了感
最後に、「拾った男は悪魔」の予想読了感をまとめます。
なかなか恋愛に積極的になれない人
夢と希望を持てると思います。
「拾った男は悪魔」はいわゆる、シンデレラストーリーです。
イケメンが突然自分の前に現れ、そして自分が選ばれるという展開になっています。
私は恋愛を面倒に思う方で、努力もしないので、棚ぼた展開は夢があります。
誠実さを大事にしている人
読了感はちょっと悪いかもしれません。
攻めが、自分勝手な俺様キャラなので、気分が悪くなるシーンがちらほらあります。
たとえば、機嫌によって態度を変えたり、自分が原因で人が困っていてもスルーしたりします。
正義感が強い人
少しもやもやが残るかもしれません。
攻めには、敵視しているキャラがいます。
しかし、自分が困った状況になると、そのキャラを頼ります。
そして、最後には、敵視キャラと主人公二人の3人で仲良く和気藹々としています。
なぜ、敵視キャラを許したのかが、あまり描かれていないため、もやっとするかもしれません。
感想まとめ
総合して、私は楽しめました。
買うかどうか迷っている人がいれば、参考になれば幸いです。