めちゃくちゃ良い話やった・・・!!!!
心がとても、あったかくなりました。
「リンク アンド リング」は、癒される優しい話を読みたい人に、おすすめです。
逆に、ハラハラドキドキする、ドラマチックな恋愛を読みたい人には、おすすめしません。
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おすすめする人
「リンク アンド リング」をおすすめする人はこんな人です。
- 癒しを求めている人
- リアルなドラマを読みたい人
癒しを求めている人
もうね。この漫画は良い人しかおらん。
「リンク アンド リング」を読んでいると、荒んだ心が浄化されます。
自分も人に優しくしよう、人を愛そうと思わせてくれる漫画です。
「リンク アンド リング」の良いシーンを挙げるとキリがありません。
たくさんある良いシーンの中から、厳選して1つ紹介します。
受け「僕がよく行く店に、君の好きそうな物があって。アミューズメントの景品なんだけどね。これ、君にと思って!最近入荷したんだって。」
攻め「すっ好きなわけないじゃん!そんな子供っぽいもん・・・!」
受け「そうなの?君の鞄から、この猫が見えたから、好きなんだとばかり・・・勘違いだったかな・・・。僕は可愛いと思うけど」
攻め(俺も思う。そして欲しい・・・)
受け「・・・じゃあ、捨てようかなー・・・。」
攻め「意地張ってごめんなさい・・・!す・・・捨てるなら、俺が貰います・・・」
受け「ふっ。からかってごめん。」
攻め「こんなん好きとか笑えるだろ・・・俺いま、すげーダサイ・・・。」
受け「別所君(攻め)が、何を好きでも、人に笑われる謂れはないと思うけどな・・・」
攻め「でもさっき笑ったじゃん・・・」
受け「うん・・・ごめん。軽率だったね。僕はさっき、君の反応が可愛くて笑ったんだ。」
このワンシーンだけで、彼らがどんな考えを持っている人なのかが、とても良く分かります。
- 友達の好きなものを覚えて、友達のために買ってくる
- 好きなのに、恥ずかしがって好きと言えない人に対して、自分は好きだよと、相手の気持ちを肯定する
- 相手が「欲しい」と言えない事を察して、「じゃあ捨てようかな」と言うことで、欲しいと言いやすいようにしている
- からかったことに対して、ちゃんと「ごめん」と謝れる
- 「笑ったじゃん」と責められたら、すぐに「ごめん。軽率だったね。」と、自分の非を認める
- 「子供っぽいものを持っていること」で笑ったのではなく、「君の反応が可愛くて」笑ったと、相手が気にしている部分で笑った訳ではないとちゃんと説明している
- 「意地張ってごめんなさい」と言える
私は、家族、友人、同僚に対して、こういう対応ができているか?と問われると、できていないことも多いです。
ましてや、学生時代はできていない事の方が、私は多かったです。
私が学生の頃なんか、
- 友達が好きな物を見つけて買ってきたことはなかったし、
- 友達が恥ずかしがっていたら、からかっていたし、
- からかったことを謝ったことなんかなかったし、
- 友達が、言いたいのに言えない事になんか、気づいた事なかったし、
- 自分が責められたら、言い訳してたし、
- 自分がからかわれたら、相手の揚げ足とって、反撃してたし、
・・・振り返ると、ほんとガキだったなあ、と思います。
「リンク アンド リング」の登場人物は、自分の見栄や意地のために、相手を傷つける人はいません。
仮に、相手に不快な思いをさせてしまったとしても、すぐに謝ることができる人ばかりです。
「リンク アンド リング」は、衝突しても、すぐに仲直りし、絆を深めていくヒューマンドラマです。
リアルなドラマを読みたい人
上記にあるように、「リンク アンド リング」はヒューマンドラマです。
そして、コミカルだったり、漫画的なギャグ要素だったりが少なく、リアルな描写がなされています。
- ギャグ顔や、ミニキャラ化など、デフォルメ表現が、とても少ない
- 驚いた時に両手を挙げる、怒っている時に地団駄を踏む、など漫画特有のオーバーリアクションがない
- 読者には、ごまかしていることが丸わかりなのに、登場人物同士は、なぜか気づかないなど、状況説明のために、無理やり入れられたシーンがない
漫画は、分かりやすさも大事です。
コメディであれば、上記のような表現が合う漫画もあると思います。
しかし、コメディではなく、シリアスな漫画の場合は、上記のような表現をされると、冷めてしまうことがあります。
その点、「リンク アンド リング」はシリアスなヒューマンドラマとして、リアルな描写がなされており、初めから終わりまで、自分が物語に入ったままでいられます。
おすすめしない人
「リンク アンド リング」をおすすめしない人はこんな人です。
- スリルのある恋愛漫画を読みたい人
- ドラマチックな話を読みたい人
スリルのある恋愛漫画を読みたい人
上記にあるように、「リンク アンド リング」の登場人物は、思いやりのある、とても良い人たちです。
そのため、恋の駆け引きはありません。
多少のすれ違いはありますが、わざと相手を勘違いさせるようなことはしません。
そのため、スリルのある恋愛を読みたい人にとっては、「リンク アンド リング」は、平和すぎて、面白みに欠けるかもしれません。
ドラマチックな話を読みたい人
「リンク アンド リング」は終始、穏やかな雰囲気で物語が進んでいきます。
主人公たちは、友情、恋愛、自分の性格の嫌なところ、などと、向き合い乗り越えていきます。
しかし、
- 大きな挫折を経験し、絶望を味わった後に、這い上がる
- 取り返しのつかない失敗をし、過去の罪を背負いながら生きていく
- 絶体絶命の状況から、大逆転する
など、番狂わせな展開はありません。
だからと言って、話がつまらない、という意味ではありません。
登場人物が、予想外の言動を起こし、先が気になる展開になっています。
あくまで、物語が、ゆっくりとしたペースで進んでいく、ということです。
他作品との違い
「リンク アンド リング」のように、想い合う二人が描かれた、癒される系の漫画と比較した感想をまとめます。
「ましたの腐男子くん」著者:黒岩チハヤ
- 「リンク アンド リング」の方が、コメディ要素がとても少ない
- 「ましたの腐男子くん」は受け目線が多いが、「リンク アンド リング」は攻め視線が多い
「野田家の教えにより」著者:碗島子
- 平和度は、どちらも同じくらい
- 「リンク アンド リング」の方が、大人な恋愛をしている
「友達を口説く方法」著者:青山十三
- 「リンク アンド リング」の方が、コメディ要素がとても少ない
- 「リンク アンド リング」の方が、平和でふんわりしている
>> 友達を口説く方法の感想を読む
読了感
「リンク アンド リング」の予想読了感をまとめます。
思いやりを大切にしている人
読了後は、多幸感に溢れると思います。
漫画によっては、物語を変化させるために、登場人物が、無神経な言動を取ったり、意図的に相手を不快な思いにさせたり、見栄やエゴのために相手を傷つけたりといった展開があると思います。
思いやりを大切にしている人が、上記のような登場人物を見ると、気分が悪いこともあると思います。
しかし、「リンク アンド リング」は、根っからの悪い人がいません。
そのため、安心して読み進められると思います。
男らしい男が好きな人
もしかしたら、主人公の二人が、なよなよして見えるかもしれません。
主人公二人は、雄々しい部分がなく、男らしいかと言われると、そうではありません。
ただ、けっして女々しい訳ではありません。
あくまで、柔和な人物なのです。
しかし、人によっては、主人公二人が女性のように見えて、読了後、違和感が残るかもしれません。
感想まとめ
個人的に、この漫画めちゃくちゃ好きです。
定期的に読み返しています。
「リンク アンド リング」は、自分を振り返ることができる漫画だと思います。
なぜかというと、登場人物が思いやりに溢れており、愛には愛で返す精神を持っているからです。
「リンク アンド リング」は、心が浄化される漫画でした。