おこさまスター

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面白かったです!

「おこさまスター」は、2019年8月時点で全4巻あるのですが、全巻購入し、一気に読んでしまいました。

BL漫画に、感動を求めている人には、特におすすめできると思います。

逆に、心が疲れていて、癒しを求めている人には、おすすめできないかもしれません。

おすすめする人

「おこさまスター」をおすすめする人はこんな人です。

  • 長い話をじっくり読みたい人
  • 人間の美しいところだけでなく、醜いところも描いた物語を読みたい人

長い話をじっくり読みたい人

冒頭にも書いた通り、「おこさまスター」は4巻に渡った、大ボリュームの物語です。

そのため、高校での出会い→大学受験→大学生→就活→社会人と、環境が変わる中、二人の関係性がどう変わっていくかを追いかけることができます。

商業BL漫画は1巻で終わる漫画が大多数です。

そのため、付き合った後が描かれることが少ないと思います。

しかし「おこさまスター」は、主人公二人が出会った高校生から社会人になるまでの長期間を描いています。

そのため、お互いを愛するよう努力し続ければ、一時的な恋愛感情ではなく、揺るがない愛情を築けるんだ、と思わせてくれます。

愛情や信頼関係が築かれていく過程を楽しめるのは、巻数が多い漫画ならではだと、私は思います。

人間の美しいところだけでなく、醜いところも描いた物語を読みたい人

「おこさまスター」はえぐい描写も平気で入っています。

人間の醜い部分もしっかり描いていることが、物語を深くしています。

例えば

  • 束縛心から、相手が他の人と仲良くしていることが面白くなくて、楽しそうにしていることを「調子に乗っている」と言い、相手にマウントを取ってしまう
  • 「自分は相手にふさわしくない」という思いにより相手から離れ、寂しがっている相手を放って、自分の感傷に浸る

などです。

「おこさまスター」はこのような自分の弱さに向き合い、乗り越える様子が描かれています。

他の漫画でも、人間の弱さを描いている漫画はあります。

しかし、最初から、相手が自分の弱さを受け入れてくれ、結果、自分はあまり変わる努力しない、という展開も多々あります。

しかし、「おこさまスター」は違います。

弱さが原因で痛い目に合い、報いを受けます。

そして、報いを受けても、腐らず、自分の弱さを受け入れ、変わろうと努力します。

相手の愛は、最初から手に入れられるものではなく、変わろうと努力した結果得られたもの、というふうに描かれています。

つまり、「おこさまスター」は、シンデレラストーリーではなく、サクセスストーリーなのです。

主人公たちが必死に努力している「おこさまスター」は、読み終わった後、勇気をもらえる漫画でした。

おすすめしない人

「おこさまスター」をおすすめしない人はこんな人です。

  • 短い話をさらっと読みたい人
  • 心が疲れていて、明るくほんわかした話で癒されたい人

短い話をさらっと読みたい人

「おこさまスター」はひとつ巻で完結しておらず、各巻末は先が気になるところで終わっています。

そのため、読むのを途中でやめられない人にとっては、時間ドロボーかもしれません(笑)

私は、読むのを途中でやめられない方です。

しかも本は、紙ではなくKindleで読んでいます。

そのため、うっかり寝る前に1巻を購入してしまい、次の巻も、次の巻も、となり、止められませんでした。

案の定、翌日の朝がとても辛かったのを覚えています(笑)

そのため、寝る前や合間時間など、短い時間で読もうと思っている場合は、他の漫画にしておいた方が良いかもしれません(笑)

心が疲れていて、明るくほんわかした話で癒されたい人

上記に書いてあるように、「おこさまスター」は、人間の美しい部分も、醜い部分も両方描いています。

そのため、心に余裕がない状態で読むと、シーンによっては、とてもしんどいと思います。

なるべく、睡眠がよく取れ、疲れが残っていない休日に、気合いを入れて読むことを、おすすめします(笑)

他作品との違い

「おこさまスター」は、相手を傷つけてしまうような自分の弱さを、努力で乗り越える人たちが描かれており、勇気をもらえる漫画です。

勇気をもらえる漫画として、似た系統の漫画と比べた感想をまとめよう・・・と思ったのですが、「おこさまスター」のような漫画はなかなか見つからず・・・・。

もし、おすすめの漫画があったら、ぜひ教えてください。

読了感

最後に、「おこさまスター」の予想読了感をまとめます。

ついついマウント人にを取ってしまう人

主人公のように、不本意でマウントを取ってしまったことがある人は、疲れるかもしれません。

私の「おこさまスター」の読了感を一言で言うと「疲れた」です(笑)

深い漫画は、読んだ後、疲れます。

それは、いろんなことを考えさせてくれる漫画だからだと思います。

特に、主人公のように、ついつい人にマウントを取ってしまい、後悔したことがある人は、共感できる部分も多いと思うので、私のように、読了後は、良い意味で疲れが残ると思います。

人を傷つけることに過敏な人

「おこさまスター」を読むと、言葉がちょっと悪いですが、胸糞悪くなる部分があるかもしれません。

「おこさまスター」では、自分の弱さが原因で、主人公が相手を傷つけてしまうシーンがあります。

人から傷つけられたトラウマがある人や、人を傷つけないようにいつも細心の注意を払っている人にとって、主人公の行いは、もしかしたら許しがたい行いかもしれません。

しかし、最終的に主人公は、自分の行いを深く反省し、償おうと努力します。

興味を持っていただければ、一読いただけると、私としては嬉しいです。

感想まとめ

「おこさまスター」は、面白い漫画でした!

私も、主人公と同じような弱さを持っていることもあり、主人公が悩んで時は、自分のことのように辛かったです。

主人公が、逃げずに、自分の弱さと向き合い、最愛のパートナーを見つけるまでの物語を描いた「おこさまスター」は、私に勇気をくれた漫画でした。

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