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顔のパーツのアタリはどこで取るか?
顔を描く時に描く「アタリ線」の話です。みなさんアタリ描いていますか?どんなふうに描いていますか?丸を描いて十字を描くアレです。
目、鼻、口、顎の位置のバランスを取る時に、アタリはとても役に立ちます。しかしネットでよく見る顔の各パーツの位置感が、自分の描く絵に当てはまらないと感じたことはありませんか?その原因は、アタリの配置バランスは実際の人間を基にして設計されたものがもとになっている場合があるからです。そこで、リアルとイラストにおける、顔のパーツの配置バランスの違いをまとめました。
実際の人間とイラストでは顔のバランスが違う
当たり前の話ですが、リアルの人間と、イラストでは顔のバランスは異なります。イラストはデフォルメされているからです。では、デフォルメする過程で、どこが、どれくらい変わるのでしょうか?リアルからデフォルメが強いものまで3つに段階を分けてまとめてみました。
目、口鼻、ほほの高さが異なる
注目するのは、目、鼻口、ほほの高さです。それぞれ順を追って見ていきます。
ほほの高さ
リアルの人間と、デフォルメされたイラストでは頬の高さが異なります。これはリアルとデフォルメの違いというより、大人と子供の違いです。デフォルメするときは、可愛らしさを表現するために、童顔に描くことが多いです。頬の位置が下がると、顔のラインが丸くなり、可愛らしさを強調できます。逆に頬の位置を高く取ると、顔のラインがシャープになり、可愛らしさより、美しさが強調されます。
目の高さ
一般的な成人の目の高さは、頭のてっぺんから顎の先までを2つに分けた、ちょうど中央に位置しています。デフォルメする場合は、頭を大きく描くので目の位置が下がります。頭が大きいと可愛らしく見えるためです。
鼻の高さ
一般的な成人の場合、目から顎の先までを3つにわけたところに、鼻と口が位置しています。イラストの場合は、デフォルメを強くする場合、目が大きいことで、連動して鼻の位置を下げてバランスと取っている場合が多いです。
顔のパーツの位置は、デフォルメの強さで変える
リアルよりでかっこいいイラストが好きな人、デフォルメよりでかわいいイラストが好きな人、好みは人によって様々だと思います。自分の絵について、顔のバランスを追求する場合は、目、鼻、ほほの高さに注目して、バランスを調整していってみてはいかがでしょうか。